痛いっ の素 〜痛み専門医が教える痛みの対処法

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痛みの専門医(ペインクリニシャン)が、 痛みのメカニズムと対処法を明かす。 その声に耳を傾け、寄り添い、癒す。 痛みの専門医(麻酔科医、ペインクリニシャン)の「聴く技術」とは? 2000万人をこえる日本人が、腰痛、肩こり、ひざの痛み、頭痛など、長引く「痛み」に悩んでいると言われています。 整形外科、内科、心療内科ははたまた、整骨院や鍼灸院など、痛みの悩み解消を目指してさまざまな医療機関などを何件もめぐる方も多々。 そんな「痛み」に悩む人々を受け容れる、最後の駆け込み寺といも言うべき存在が、ペインクリニックです。 そして、あらゆる痛みに悩む患者さんを受け容れ、その話や悩み、不満を聴き、その解決に向けて患者さんと伴走するのが、痛みの専門家であるペインクリニシャンです。 麻酔科医としてキャリアをスタートした後、ペインクリニシャンとしても活躍。大病院の院長や関連学会の要職を務め、40年を越えるキャリアを誇りながらも、謙虚に、淡々と現役の勤務医を務める「痛みのエキスパート」である著者が、痛みに縮こまる心と体を解きほぐすための知恵を、やさしく語りつくします。 痛みに悩む方々はもちろん、医療関係従事者や志望者、そして対人関係に悩む仕事人にも確実に役立つアイディアやエピソードが満載の書です。 <目 次> はじめに 第1章:痛みを訴える人が増えている 痛みをとりまくものとは? ・放ってはおけない痛みの社会的ダメージ ・超高齢社会の到来で痛み患者は倍増? ・慢性的な痛みを訴える人の多くは、働き盛り世代 ・「ペインクリニック」は、痛みに苦しむ人の駆け込み寺 ・痛みの機序(きじょ)(メカニズム)を解明し、新たな治療法へ 第2章:患者さんに向き合い、その痛みを聴く 心構え、テクニック、コミュニケーションのためのアプローチ ・痛みを訴える人、すべてが患者さん ・耳と心で患者さんの痛みを受け止める ・患者さんの心を開くには ・手のしびれの陰に肺がんが……俯瞰的に見る必要性 ・受け入れはしても、言いなりにはならない ・問題には、「真正面から立ち向かう」 ・「交流分析」を知ってコミュニケーションがガラリと変わった 〈コラム〉「交流分析」アプローチの実例〜学会でのとある出来事 第3章:痛みを見て、尋ねて、触れる 診察で私が心掛けていること ・「ペインクリニックの小川と申します」 ・可能な限り初診に時間をかける ・「診る」ことで作り上げる医者と患者の「ラポール」(信頼関係) ・目と声色で痛みを読む ・問診で診断の目星をつける ・劇的な効果をもたらす「触診」 第4章:それぞれの痛みに応じた最適な癒しを 痛みへの具体的な処方 ・強さと質で痛みを評価する ・なぜ、痛みが起こるのか ・痛みに対処するための3大療法 ・加齢に伴う痛みへの対処 ・がんの痛みへの対処は日本が最先端 第5章:「人を救いたい」、この気持ちをいつも胸に 私はなぜ麻酔科医、そしてペインクリニシャンになったのか ・ダイナミックな麻酔科医に惹かれて ・医学全般の知識が求められる麻酔科医 ・麻酔科医は手術の指揮者 ・術前、術後から術後痛の管理まで ・チーム医療に欠かせない感情のコントロール ・ペインクリニシャンとなり患者と直に向き合う 第6章:医師として、院長として 小川流オープンマインドな仕事術 ・「ビジランス」が求められる麻酔科医 ・痛みを聴く心が求められるペインクリニシャン ・院長のオープンマインドが病院をまとめる ・困った時の解決法。もっとも楽なのが、「正面突破」 ・ストレス解消は、楽しいお酒で あとがき 【こちらからも購入できます】 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 小川 節郎 著 2017年4月19日 発売 四六判/並製 208ページ
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