デリヘルドライバー

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平成30年度(第40回) 講談社ノンフィクション賞 最終候補作品 バイオリン日本一、元女性、ヤクザ、 プッシャー、闇金…。 さまざまな経歴を持つデリヘルドライバーは、 今日も満たされない客の元へ 女性を届け続けている。 彼らはどんな人生の道程を経て この職業に辿り着いたのか。 デリバリーヘルスは、ほとんどが夕刻から早朝にかけて営業される。文字通り夜の闇に覆い隠されているとも言える。そんな闇に包まれたデリヘルの内情を、誰よりも肌で感じているのがデリヘルドライバーたちだ。 バイオリン学生コンクール日本一、ヤクザ、闇金、プッシャー、風俗店経営者、元女性で性転換の後にデリヘルドライバーに…… さまざまな道のりを経て、デリヘルドライバーという職業にたどり着いた9人の男たちのドラマ。 デリヘル嬢たちは自分と自分についた客しか知らないが、彼らドライバーは多数の女性を乗せ、さまざまな街から街へと走り、多種多様な客へと送り届けている。欲望が満ちた夜の中で、デリヘルドライバーだけが確かなフィジカルを持ち、自分の腕でハンドルを握り、自分の足でブレーキとアクセルを操り、確かな現実世界とデリヘル嬢を乗せ客の元に走らせている。そんな世界の中で、デリヘルドライバーたちはいったい何を見て、何を感じ、何を思うのか。 また、この実態のない夜の中で、彼らは何を見て何を獲得したのだろう。それは本書に登場する九人の男たちが明らかにしてくれるはずだ。 【目 次】 Prologue 〜東京の闇を駆け抜ける者たち〜 第一章「桜」 第二章「スピードが命」 第三章「八つの携帯電話」 Intermission 〜坂道〜 第四章「Bボーイ」 第五章「最後の記憶」 第六章「夜の魚」 Intermission 〜テーマパーク〜 第七章「凄み」 第八章「バイオリン」 第九章「間違い電話」 Epilogue 〜デリヘルドライバーたち 【こちらからも購入できます】 ![]() ![]() ![]() ![]() 東良美季 著 2017年11月16日 発売 四六判/並製 280ページ
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