泥の中を泳げ。テレビマン佐藤玄一郎

![]() |
テレビの世界に道徳など存在しない 元・日テレのヒットメーカーが 痛快に描く エンタメ小説!! キー局・東京テレビに入社し、テレビ制作現場における最下層、午後のワイドショーに配属された佐藤玄一郎。お遣いの煙草の銘柄を間違えただけで上司の鉄拳が飛ぶ旧態依然としたAD修行に耐え、殺人事件取材や命がけの海外ロケで高視聴率を連発した玄一郎は、30代前半でゴールデンタイムの新番組「リアル・ワールド」の統括プロデューサーに大抜擢される。しかしその番組は裏で巨大な陰謀に操られ、国際事件に発展しかねない大問題へと発展していく…。 視聴率に翻弄される制作現場、局上層部の腐敗、ハニートラップ、社長の椅子をめぐるきな臭い争い――ヴェールに包まれた民放テレビ局の内幕を圧倒的なリアリティで描き、巨悪に立ち向かう新米テレビマンの奮闘を描いた痛快エンタメ小説。 <本文より抜粋 登場人物たちの言葉> 「やりたいことがあるのなら、耐えて眼の前のこと全力を尽くせ」 「ゴールデン番組ってのは巨大な船だ。ダメなヤツがひとりでもいたら沈むぞ。即刻、首を切れ」 「この番組をコケさせたら、三、四年は確実に干されるぞ」 「芸能人の過去の不幸話は数字が取れます」 「仕事を取られて窓際に追いやられたテレビマンほど、惨めなものはないよ」 「慎重にやります。僕も会社員です、我が身は可愛いですよ」 「佐藤くん。話は付けてあるので、どの子でも」 「誰の金で番組作ってるんだ?お前の金じゃない、東京テレビの金だ」 「テレビ局は利潤だけを求める銭集めマシンじゃないんだ」 こんなに苦しい気持ちになったのは初めてだった。俺はヤラセに荷担したのだ 【こちらからも購入できます】 ![]() ![]() ![]() ![]() 吉川 圭三 著 2019年5月17日 発売 四六判/並製 368ページ
![]() |