かなわぬ恋の構造

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詩人でもあり、 経営者でもある著者が 70年代から90年代に 書き継いだエッセイ集。 若山牧水、国木田独歩を論じながら、 近代的自我と性格の破綻とが招いた「かなわぬ恋の構造」、 古井由吉の小説を軸に論じた「愛の病の領域」をはじめ、 現代詩を時評的に論じつつ現代科学の発展が 人間の精神の構造にもたらした様々な変化を検証。 【目次】 ------------------------------------ 追憶の殺人者─『狂った果実』から那珂太郎へ あなたとわたしともうひとり─他者論への《覚書》 時を創る力─阿部岩夫『月の人』 過ぎゆく恋愛─金子千佳『婚約』 ロマンという誤謬─阿賀猥『ラッキー・ミーハー』 感受性の仮面 斎藤悦子「瞬間豪雨」にふれて 「おちんこたらし」と現代詩 過剰の人─山口眞理子の人と作品 川本三郎『都市の感受性』を読む 二つの時間のはざ間について 詩を書くわたし 反復する「いま」 神への返還─詩人と社会 人間の楽園─劣情とはなにか 現代詩のためのささやかな愚行─詩をどうやって手渡すか 連れ込みとは何か─このやるせなさの行方 何もしないこと ブルース─石川啄木の『時代閉塞の現状』を読んで 感覚の避暑地─角川文庫版『立原道造詩集』 拾壱、「詩の」事件あるいは情死劇 (墓場の)鬼太郎様 かなわぬ恋の構造 愛の「病」の領域 【講演録】北村透谷 ─恋と内部生命の展開─ 『小田さんの家』と瀬沼孝彰 彼方の人─瀬沼孝彰詩集『ナイト・ハイキング』にふれて 瀬沼孝彰の思い出─神楽坂まで 死んだ瀬沼孝彰 二つのハート─瀬沼孝彰の思い出 ------------------------------------ 【著者プロフィール】 ------------------------------------ 井上弘治(いのうえ・こうじ) 1953年12月生まれ。東京都出身。法政大学・日本文学科中退。 ダンクグループ代表取締役。 著書に『月と遍歴』(七月堂)、『月光懺悔』(midnight press)、『ムーンライト・ラスト』(同前)、『約束』(同前)がある。 ------------------------------------ 【こちらからも購入できます】 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 井上弘治 著 2021年5月31日 発売 四六判 272ページ
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