夢の家

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2021年8月に急逝した作家、 魚住陽子が遺した6編を収録。 静謐かつ、 自らの感情に向き合う強さを 感じさせる珠玉の短編集。 遠ざかってゆく者と残される者。 魚住文学はその間に横たわる暗がりへと読者を誘い込む。 他のどこにもない小説が、そこに映し出されている。 ーー小川 洋子 (帯コメントより) --------------------------------------------------------- 【 試し読みはこちら 】 --------------------------------------------------------- 画家の女性と彼女がかつて共に暮らした男性との愛憎を互いの心情描写で綴る表題作「夢の家」、家族を喪った一人暮らしの中年女性と彼女が関わる整体院を中心に、彼女を取り巻く人間模様を描く「シェード」、往復書簡というかたちでの師弟ふたりのやりとりによってそれぞれの感情や生活の変化を描く「郭公の家」、そして、作者の母校の創立記念の冊子に収録されていた、女子高生たちの日常のやりとりをいきいきと描いた「物置に蝶が来ている」、その他2編を加えた全6編を収録。 <目次>----------------------------- ・物置に蝶が来ている ・萌木色のノート ・夢の家 ・シェード ・郭公の家 ・旅装 ・あとがき(加藤 閑) ----------------------------- ------------------------------------ 好評既刊 ------------------------------------ 魚住 陽子 著 『菜飯屋春秋』 ![]() 離婚を機に自立していく女性を淡々と、そして時に激情する胸の内を、静かに描いた『菜飯屋春秋』。初出は魚住陽子個人誌『花眼』(2006年〜2011年)にて連載した作品。それを加筆修正し、再編集した単行本。 誰のもとにもある日常を魚住陽子は流れる映像のように描き出す。 (2015年06月10日発売) 魚住 陽子 著 『水の出会う場所』 ![]() ―寂しさは惨めだろうか― 流れ去るしかない生命の煌めきと翳りを水の模様のように描いた物語。 平等に訪れる死をひたひたと漂わせながら、弱くとも強く生き続ける人たちと水の流れを重ね合わせて描かれた三篇の作品集。 著者20年ぶり、待望の書き下ろし。 (2014年09月26日発売) 【こちらからも購入できます】 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 魚住陽子 著 2022年6月29日 発売 四六判/並製 272ページ
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